2013年3月23日

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第36回 ランチトーク H25.3.23(土)
ゲスト  : 源平 有加さん(Team福島+Animal Rescue)
タイトル : 「共に生きる ~取り残されたペットたちを救う!~」

 東日本大震災から2年たった3月は、福島第一原発の事故後、半径20キロ圏内の「警戒区域」となった地域から、残されたペットたちを救う活動を続けるTeam福島+Animal Rescueの源平有加(げんぺい ゆか)さんをゲストに迎えました。
 源平さんは震災後1カ月くらいは知人を通じて、支援物資を送るなど被災者支援を行っていたそうです。しかし、テレビで放送されたがれきの中で寄り添う2匹の犬の姿を見てペットの支援が必要なことを感じ、また、たまたま目にした被災動物の新聞記事をきっかけに現在の活動を始められたそうです。いろいろな思いはあったそうですが、「理由をつけて何もしないことが、一番後悔する」「とにかく行かなきゃ!」と、4月下旬に福島県川内村に入りました。

3月ランチトーク (2).JPGお話をする源平さん

P3220043.JPGきっかけとなった新聞記事

 ○活動について
 最初は2人で活動をしていたそうですが、現在は現地に入るのは通常5人。そのほかに連絡を取り合い、協力し合う個人や団体の仲間や支援者がいるそうです。仲間を名古屋や御殿場、千葉などで仲間をピックアップしながら、現地に向かいます。週末の限られた時間にしか活動できないため、食事の時間も惜しんで活動されているとの言葉に現場の空気を感じたような気がしました。現地では動物を保護し、病院での手当の後、里親を探したり、保護できない場合は現地のボランティアさんに給餌をお願いし、命をつなげるようにします。そのほか、日ごとにポイントを決めて、糞尿の処理や掃除、餌、スキンシップ、時間があれば散歩などをするそうです。これまで知らなかった現場の様子を次々とお話ししてくださり、参加者のみなさんも真剣に耳を傾けていました。

 ○伝えること、つながること
 この日も仲間たちは福島で活動しているそうですが、源平さんは活動を伝えるためにランチトークのゲストとして来てくださったそうです。活動を始めた頃は新聞に載るのも断っていたそうですが、取材されることも多くなり、またそれをきっかけに支援者が増え、活動の継続につながっているそうです。「自分たちの力だけでは続けていくことはできない、活動を広めること、支援者を持つことも重要」だと話されていました。参加者からの質問に「自立した活動について」という言葉があり、源平さんがそれに答える場面がありましたが、「自立とは自分だけではできないということを知り、周りと一緒になって活動をすること」という言葉にそれぞれが大きく頷いていました。源平さんを見ていると、まさに「自立」した活動であることがわかります。多くの人に支えられ、また源平さん自身も仲間を信頼し、協力しながら活動を続けている様子がわかります。

○本当にみてもらいたかった写真
P3220026.JPGセンターのオープンスペースでの写真展の様子

 
IMGP6585.JPG写真を手に現地の様子を語る源平さん(左)

 同時にセンターのオープンスペースで開催していた写真展については、写真展目的ではない多くの人が訪れる場所である特性を考慮し、「おとなしめ」の写真を選んだとのこと。ランチトークの時間内には、源平さんが本当は一番見てほしかったという写真の数々を手にお話しがありました。首輪をつながれたまま息絶えた犬、骨がむき出しになった犬の亡骸など…参加者のみなさんも「わぁ…」という驚きの声をあげたきり、静かに写真に見入っていました。源平さんは水場を探して泥にはまった牛の写真などを見せながら、家畜の現状についても説明してくださいました。決して安楽死とは思えない殺処分の様子…参加者の中には、つらい写真や現状のお話しに涙を浮かべる方も。源平さんからは「このような姿を私たちに見せているのは何か意味があると思っています。きっと“ぼくたち以外にはこういうことをしないでね”というメッセージを伝えているのだと思っています。私が代わりに動物たちの気持ちを伝えていきたい」との言葉がありました。

3月ランチトーク (1).JPG ○これから
 最後に「これからも福島でのペットや家畜の保護や現地の現状を伝えていく今の活動を継続していきたい」と力強く宣言されていました。「地球に住む者は人間だけではない。共に生きている生命で、それは人も動物もみんな同じです。動物も人も幸せに、そして同じことが二度と起こらないように活動していきたい」という言葉で締めくくられました。

 ○最後に
 今回は、源平さんのパワーに圧倒されっぱなしのランチトークでした。参加者からのアンケートには「源平さんのお話に心を打たれた」「現実を知るのは大切なこと。これからも私たちがあまり知らない情報をたくさん伝えてもらいたい」「源平さんの行動力に感心した」などの言葉があり、写真や源平さんの言葉からメッセージが参加者のみなさんに深く伝わったことが感じられました。